やることは山ほどある。
だけど、本当にやるべきことが見えない。
そんな個人事業主にこそ必要なのが、
“流れ”と“構造”を整える新しい思考法です。
Part1|努力しても結果が出ない「構造的な理由」
気づけば毎日、タスクに追われている。
仕込み・営業・片付けという大枠で捉えても、すべてがいっぱい、いっぱい。
食材の仕入れや仕込みに始まり、清掃、準備。スタッフの遅効や欠勤も気になる。営業開始前の打ち合わせもゆっくりできず、いつもバタバタ対応。お天気も気になりながら、お客さん対応開始。オーダーから料理の提供導線もなぜか落ち着きがない(まぁいつものことではあるが)。お会計でお客さんを待たせたり、「あれっ、お釣りが足りない」ということも。そうこうしているうちに電話のベル。予約はありがたいが、ペンはどこだ?メモ用紙〜、カレンダーは。。。
ようやく落ち着き、まかないを。しかし楽しい話題もなく、「いついつ休んでいいですか?」と。
勘弁してくれ〜、その日は予約入ってるよぉ。閉店を迎えひとり本日の締め、売上計算。忙しかった割には、このくらい?あっ、割り箸発注しなきゃ、SNS更新できてない〜、
まぁ、ここまでのことはないでしょうが、近い感覚、身に覚えがありませんか?
実はこの「忙しいのに進まない」状態には、明確な理由があります。
それは──
思考が“構造化されていない”から。
ん?思考が構造化されていない、ってどういうこと?
多くの人が、なにかをする時、ほとんどの場合「行動量」を増やすことで突破しようとします。
あれもこれもと、やること(やるべきこと)って、増えますよね?(昔はSNS更新なんてなかったでしょ?)けれど、本当にやるべきことは「行動量」を増やすことではなく、「考え方を変える」ことです。
最近の脳科学の発展は素晴らしく、私達は1日になんと35,000回もの判断・決定を下しているとのこと。6時間睡眠として1時間に1,944回、だいたい1.85秒に1回なんらかの判断・決断を下しています。そしてその結果があなたの行動として現れています。つまりあなたが忙しいのも、あなたが下した判断・決断の結果でしかありません。驚きますよね、忙しいのは自分の決断・判断の結果だなんて。。。普通に凹みます。
一方で、そんなに判断・決断している覚えはないぞ、とも思いませんか?
私は思いました。実はこの判断・決断、9割が無意識によるもの。意識にあがるものは1割以下と言われています。約18.5秒に1回。これならまだ納得いく数字じゃないでしょうか。
さて大切なのはここから。この無意識の判断・決断、私たちはこれを(脳の)習慣とかクセと呼んでいます。善しとされるものは習慣、あまり善しとされないものをクセという風に。
いずれにせよ、無意識の判断・決断は長年染みついた思考のパターンですから、変えることは容易ではありません。脳は大量のエネルギーと酸素を必要としますので、無駄に考えて消耗するより、考えなくても良い、楽な自動運転をしたがるんです。
なので、何かをしようと思ったら、行動を起こす前に、まず自分の「脳の」思考パターンを洗い出してみるべきなんです。それが思考の構造化。厳密に言えば思考パターンの再構築です。
Part2|“考える流れ”を整える「プロセス思考」
プロセス思考とは、
物事を結果(点)ではなく、流れ(線)で捉える思考パターンです。
たとえば、売上が落ちたときに、
「もっと営業しよう」「(新規の)お客さんを増やそう」と考えるのは“点”の発想。
いつもどおりの判断・決断の結果、(何も考えずに)行動量を増やしてしまう。
しかしプロセス思考では、
「なぜその結果が生まれたか」という流れの全体像を見直します(考えます)。
- どの段階でズレが起きたのか(外部要因・内部要因)
- その前後の行動は何だったのか(しっかり準備できていたか否か)
- そもそも理想の流れはどうあるべきか(みんなが笑顔になれる方法)
このように**“プロセス(流れ)を見える化”**することで、
自分のビジネスがどの地点で停滞しているのかが明確になります。
Part3|「G思考」──役割ごとの最適解を見つける
次に重要なのが、もうひとつの軸、G思考です。
これは私が提唱しているオリジナルの思考法で、
その定義を一言で言うなら──
「役割ごとの最適解をみつけ、理想の未来に近づく思考法」
事業には、いくつもの“役割”があります。
たとえば、あなたが個人事業主であれば──
- 経営者としてのあなた
- 職人(専門家)としてのあなた
- 営業・マーケターとしてのあなた
それぞれに異なる「視点」と「最適な判断基準」があります。
この役割を混同したまま判断すると、迷いが生じ、行動が止まります。
G思考では、まず自分の中にある役割構造を棚卸しし、
各役割がどんな“未来像”を描いているのかを明確にします。
Part4|「プロセス思考 × G思考」が生み出す変化
この2つの思考法を組み合わせると、
あなたのビジネスの中に「流れ」と「構造」が生まれます。
つまり、
- プロセス思考で“流れ”を見える化
- G思考で“構造”と“役割”を整理
- その結果、課題の本当の位置が見えてくる
多くの人が“やる気”や“根性”で解決しようとしていた問題が、
「構造的に」整えることでスッと消えていく。
そんな感覚を、ぜひ味わっていただきたいのです。
Part5|思考を「見える化」すると、日々の業務が変わる
思考が整理されると、行動が軽くなります。
行動が変わると、結果が変わります。
この順番を逆にしようとすると、どこかでムリが生じます。
だからこそ、最初に整えるべきは“思考の流れ”。
そして、その流れを支えるのがプロセス思考 × G思考です。
第6章|あなたの仕事を「知的実験」に変える
この思考法は、単なるノウハウではありません。
あなた自身の経験・感覚・直感──つまり実践知(暗黙知)を
再現可能な形に“見える化”するための知的実験です。
日々の業務そのものが、
理想の未来をつくる**実験の場(LAB)**になる。
それが、このプロジェクトの世界観です。

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